骨董建築写真館 京都篇・其ノ五〜千と千尋のミニオフ会・下
骨董建築写真館

京都篇・其ノ五〜千と千尋のミニオフ会・下

 

 

上:今回のオフ会の晩餐会場、「ザ・リバーオリエンタル」の全景。これは鴨川側、松原大橋からの撮影である。木造五層四階(三階が吹き抜けで実質二階分ある)、唐破風屋根など、まさに宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」に登場した湯屋“油屋”そっくりの建物。設計者は不詳、竣工年は資料によって昭和二年、四年、五年などまちまちだが、とにかく昭和一桁生まれであることには間違いないようである。
下左:上の写真とほぼ同じ位置から撮った夕景。
下右:旧旅館時代の屋号「鮒鶴」の文字が残る旧正面玄関。現在はここからは出入りできない。鮒鶴旅館の創業は約百三十年前に遡るとのこと。京都でもかなりの老舗になる。

 

左:現在正面玄関として使われている付属洋館部。
右:こちらは本館に直接開口している旧正面玄関と門。

 

左:「鮒鶴」の文字が残る、旧正門の門灯。
右:鴨川対岸から、屋上部を撮影。逆光だか、下層に唐破風屋根を持つ塔屋は、エレベーター機械室である。屋上に風船が沢山あるのは、今まさに披露宴を終えたカップルとその友人たちが風船を飛ばそうとしているところ。

 

左:旧玄関の上がり框にある南洋植物と燈明。
右:旅館時代の千鳥の模様の入った、階段の手摺。

 

左:大宴会場の見事な和風シャンデリア。
右:大宴会場の一枚板の欄間。天井は素晴らしい折上げ格天井である。

 

左:大宴会場。
右:旅館時代は廊下であったと思われる、宴会場の外廊。

 

左:大宴会場の壁の照明。
右:最上階。現在はチャペルとして用いられている。奥に立っているのはマチルダ、ヒカルねぇ、元共同管理人團ケニーなど。。

 

左:最上階の窓。各階の窓も、サッシなどに取り替えられたりせず、全て木製の建具がそのまま利用されている。
右:屋上から見た、塔屋。唐破風が豪壮である。

 

左:屋上にかかる月。デッキガーデンになっている。
右:この店のシンボル、京都で二番目に旧いエレベーター。扉は内、外共に手動の蛇腹戸だが、駆動は当初から自動式であったようだ。

 

左:半円形針式階数表示板。
右:正面斜めより、籠が来ていない状態で撮影(撮影:りょうM君)

 

左・右:籠に皆が乗り込んで、扉を閉めているところ。もちろん手動扉である。手を上げているのはアッシュ氏。右の写真はリョウM君撮影。

 

左:下に向かって動き出したところ。
右:運転中の籠内部(撮影:リョウマゾ君)

 

左:蛇腹戸の隙間から、エレベーターシャフトを見下ろす。
右:アジアンテイストでまとめられた現在の玄関付近。何とゆーか、東京人が考える京都のイメージってゆー感じがしないでもない。京都人がこの古い旅館を再活用するなら、こうはならなかったであろうな。

 

左:元はどういう空間だったのか、全くの吹きさらしの部屋に、家具などがディスプレイされている。
右:洋館部の外観。

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