弐千拾年關東下向記Ⅳ
(甲麓庵歌會第拾七囘關東例會橫濱吟行)
左・右：更に氷川丸の写真が続く。1月23日、横浜吟行時のものである。二枚とも、廊下の照明。
左：Aデッキとの表示。数字だと下から一階、二階だが、船のデッキは上からABCである。
右：外甲板への扉。この外に鉄製防水扉がある。
左：飛行機時代到来以前の客船全盛期、神戸は欧州航路、横浜は太平洋航路がメインだったという。だからシアトル航路の氷川丸は横浜がターミナルで、だから横浜港に繋留されているとばかり思っていたのだが、氷川丸は神戸が起点で、横浜は単なる通過点に過ぎなかったようだ。
右：機械式時計としては最高の精度であるマリンクロノメーター。骨董品としては非常に高値がつく。
左：乗客が退屈しないよう、一等船客向けには頻繁にイベントが企画され、それがこのような手書きの貼紙で掲示されていたとのこと。
右：代表的なイベント、すき焼パーティ。
左：一等船客専用の豪華な大部屋は食堂、社交室の二つかと思いきや、更に喫煙室も素晴らしいものであった。
右：喫煙室入口。ここを撮影していたら、往時を再現する人形と間違われたww
左：喫煙室の光天井も見事であった。
右：喫煙室の暖炉。総大理石製である。
左：喫煙室の壁面は全てマホガニーと思しき木製であった。
右：喫煙室にはバーカウンターもあった。
左：真鍮のプレートにはシップスバーと記されている。
右：喫煙室の天井照明。
左：喫煙室の扉。
右：喫煙室の壁面。ストーブと時計があった。
左：暖炉の鏡にＹ内氏とrjuka君が写っている。
右：喫煙室の光天井は自然光のようだ。
左・右：喫煙室前の客用階段の手摺りも凝ったデザインだった。
左：一等船室。室内には入れないので、硝子越しの撮影である。船だけに決して広くはないのだが、豪華なつくりとなっていた。天井は漆喰ではなく、リベット剥き出しの鉄板であった。
左：一等と雖も、特別室以外はトイレは共同であった。廊下に出ている女子トイレの表示はアール・ヌーヴォー調であった。
右：骨董品のスイッチ。
左・右：火災報知機なのだが、このように硝子ではなく｢雲母板を破って｣と記載されている。英文もmica即ち雲母である。実際硝子を指で突き破ると危険だから、天然雲母が使用されているようだ。
左：船室内の瀟洒な衣紋かけ。
右：船室のベッドには、日本の客船の伝統、飾り毛布が置かれていた。
左左・右：同じ部屋だが、縦アングルと横アングルで。花毛布が写っている。
左・右：花毛布各種。
左：男子便所。
右：これも花毛布。色々な種類があるようだ。
左・右：特別室の窓にはステンドグラスが!! 天井の特別室だけは剥き出しの鉄板ではなかった。なお、各室の扉は全て硝子張りで内部が丸見えだった。恐らく内側にカーテンがあるのだろうが、ちょっと意外であった。ホテルなら考えられない。
左：一等特別室はスィートであった。上二枚、それにこれは寝室。花毛布が写っている。
右：これも寝室。壁の時計が写っている。
左：特別室の壁面には細かい彫り物が。
右：特別室は廊下に沿って寝室、バスルーム、居間と並んでいて、それぞれに廊下に面した扉もあった。
左：特別室浴室の天井灯。
右：特別室浴室。浴槽は琺瑯らしく、腰壁は大理石だった。
左：特別室浴室の洗面台。
右：特別室居間。
左・右：特別室居間は鸚鵡のステンドグラスであった。
左：特別室居間のクローゼット。
右：特別室居間の天井。
左：特別室居間を内側から見たところ。
右：左の写真の扉の窓越しに廊下から撮影。
左：そして、再度大階段へ。氷川神社の社紋である。
右：船内見学はほぼ終わり。いよいよ外甲板へ出た。
左・右：客用エリアとしては最上階のＡデッキであるが、海が荒れると高波で硝子が割れることすらあったという。
