大阪篇'10年撮影分J



 

左:2010年6月5日、「オープンアーキテクチャー」に参加した。まずは千日前道具屋筋である。
右:これも道具屋筋。



 

左・右:日本橋(にっぽんばし)の「オタロード」附近から、徐々に高島屋東別館に近付いてゆく。



 

左・右:そして堺筋(日本橋筋)に出る。



 

左:日本橋筋西側歩道より、高島屋東別館一階南側玄関附近を見る。テラコッタ装飾が見事である。
右:そして正面ファサード上部、南端附近を見上げる。



 

左:旧松坂屋大阪店の長大な正面ファサード。百貨店が一番輝いていた時代の、壮麗なアール・デコの大廈である。竣工は1934年(昭和9年)、設計は鈴木建築事務所(鈴木禎次)。
右:この建物の大きな特徴の一つ、一階正面のポルティコ(ギャラリー)。説明して下さっているのは高島屋資料館のN氏である。



 

左・右:ポルティコの床は、全面的に人造石研ぎ出し仕上げ(ジントギ)によるアール・デコ模様で埋め尽くされている。



 

左:一点透視図法の見本(笑)。
右:柱や梁は大理石張り。天井は屋外(シャッターによって外部と遮断することはできる)だが漆喰装飾が施されている。



 

左・右:細部までアール・デコ調の装飾で埋め尽くされたショーウィンドウ。



 

左・右:ショーウィンドウの装飾。



 

左:ポルティコを支える柱。内側はベージュの大理石、側面は黒大理石、金具はアカンサスの飾りであった。



 

左:南側側面ファサードの東端部分。
右:そして裏側、東面ファサードである。四期に亙って増築されているので、こちら側を見るとその過程がよく判る複雑な構成となっている。



 

左:四期はこの平屋の部分。ここまで出来たところで第二次大戦が本格化し、鉄鋼統制令により工事が凍結されてしまったのだ。
右:従って、もし四期工事が完成していたら、この裏側も正面のようなファサードとなり、なおかつビルの床面積ももっと広くなっていたことになる。



 

左:東側ファサード。裏ということもあり非常にそっけないモダニズムで、戦後のものと見まごう。
右:通用口入ってすぐにある、このレトロビルでも一つしか現存していない手動式エレベータ。貨物用である。



 

左:現役で使用されている。
右:バックヤードから、売場だったエリアに入る。一階は天井が高く、中二階が切られて喫茶室などに使われていたそう。中二階の部分に壁が作られているが、手摺りはアール・デコで、あちこちにアカンサスが。この建物、全体にアカンサスがモチーフとして使われている。



 

左:こんな感じで中二階のアーチが連なっている。通風孔のグリルもアカンサス柄。
右:素材はステンレスか? かなりモダンである。



左・右:かつては絢爛豪華であったろう客用階段とショーウィンドウ。



 

左・右:様々な意匠が凝らされた通風孔。



 

左・右:柱と梁を繋ぐスクロール装飾。



 

左・右:デパートとして使われず、高島屋の本社機能が置かれているので、昔の装飾がよく残っている。



 

左:随所に大理石がふんだんに使われている。
右:説明を受ける参加者。



 

左:古式エレベータ四台が並ぶ中央エレベータホール。これは三階。扉がオリジナルではない。
右:黒大理石の柱の上には金属製のアカンサスが。徹底的なアール・デコ装飾で覆われている豪奢なエレベータだが、残念ながら手動駆動式のものは残っておらず、中央二台のみ自動式に改造されて動いている。これは一階なので、扉もオリジナルが残されている。



 

左:インジケータ周り。勿論全円時計型針式である。
右:アカンサスのアップ。



 

左・右:ちょっと斜めから撮影。三階のようだ。



 

左:一階エレベータホールの大理石壁と大理石製スクロールと、美しい透かし彫りの照明具。
右:エレベータホールは徹底的に豪奢に作られている。これは三階である。



 

左:一階エレベータホールを横から見る。
右:天井を支える梁も一階エレベータ周りは大理石となっている。



 

左:エレベータ側以外は白漆喰で装飾されている。
右:三階のエレベータホール。



 

左:三階エレベータホールの床はフローリングであった。
右:アーチの装飾。



 

左:かつては売場だった空間が仕切られて、高島屋本社のオフィスとなっている。
右:様々な日阿寒が通されているが、しかし美しい天井装飾はそのまま保たれている。



 

左:天井装飾にもアカンサスが。
右:親柱の照明具は失われているが、大理石の豪華な客用階段。



 

左:階段壁面の通風孔。
右:階段踊り場にて。このアーチは、正面ファサードの連続アーチ窓の部分である。



 

左:上部は大理石張り、下部はジントギである。
右:主階段を下りる。



 

左:擦り硝子装飾。
右:古風な階段表示。



 

左:階段の親柱。かつてはこの上に照明塔があったのだ。
右:擦り硝子装飾を上部に持つショーウィンドウ。



 

左・右:主階段の子供向け装飾硝子。



 

左:同上。
右:中二階が見える部分はシャッターが下りていた。



 

左:一階の片方だけ、照明塔が残っていた。
右:もう片方はこの通り。



 

左・右:一階主階段周り。



 

左・右:「神は細部に宿る」というが、隅々まで美しい。



 

左:主階段一階親柱の照明塔。
右:主階段は更に地下一階へ続くのだが、本来主階段なのに今ではウェディングレストランのバックヤードとなっていたσ(^◇^;)。



 

左:おかげで、当日の案内役N氏ですら予め設定したコース以外は歩けないのであった(>_<)。
右:時計か何か、装飾を外したあとがあった。



 

左:主階段は大理石製である。
右:地下二階エレベータホール。



 

左:地下は天井が低いので、インジケータも小振りであった。
右:ひょっとして、アール・デコ装飾の外扉は一階のみで、他の階は当初からこのデザインだったのかもしれない。



 

左:参加者一行。地下二階エレベータホールにて。
右:呼出釦もオリジナルが残っていた。



 

左:同じく、呼出釦。
右:使われていないエレベータは、電球などが取り外されている。



 

左:地下二階エレベータホール、人がいなくなってから撮影。
右:奥の階段。いい味わいである。



 

左:屋上エレベータホール。簡素だが、それでも大理石が用いられている。
右:塔屋。



 

左・右:塔屋が何ヶ所もあるのは、何ヶ所もエレベータがあるからである。建増しを重ねているので、屋上に段差がある。



 

左・右:デパート時代は屋上プールだったという。浅いが、かなり大きい。



 

左:大人と比較すると、プールが浅いのが判る。
右:南エレベータ、屋上のインジケータはスライド針式であった。



 

左:同じエレベータ。
右:南エレベータ棟の階段。仕切りの装飾が美しい。



 

左・右:ここから、最上階のアーチ窓の内側に出る。



 

左・右:階段室から見る、最上階アーチ窓。



 

左・右:間仕切りは竣工当時のものだろう。



 

左・右:屋上から見た、最上階テラコッタ装飾。



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