旧作補遺紀伊田辺篇



 

左:前章に引き続き、2007年4月7日、ヒロポンと共に田辺工業高校の紀の川先生を訪ねた時の写真を紹介する。まずは田辺市立図書館。戦後のものではあるが、相当古いまだ「モダニズム」に美意識があった時代の建物である。サイトによると、1963年に今の建物になったらしく、しかも新図書館計画があるらしい(-公- ;)
右:この丸い部屋は閲覧室だろうか? いい感じである。



 

左・右:田辺市立図書館。庭もなかなかのいい庭であった。



 

左:図書館の近くにあった税務署。一体どういう色彩感覚をしているのか( ̄□ ̄;)!!
右:「ニコニコ共済」って、サラ金みたいで恐ろしげな名前であった。



 

左:数奇屋風武家屋敷の一角に、ちょっと面白い物干し台があった。
右:アパートというより長屋に見える建物であった。一階はガレージに改造されている。



 

左:同じく、森清(もりせ)アパート。
右:武家屋敷地区に入ると、、今でも大きな家が多い。これは昭和初期と思しき洋風住宅である。



 

左:武家屋敷街だが、これは町家風。しかし塀が見えている。武家屋敷の一角に造ったのだろう。
右:武家屋敷街はこのように、大正〜昭和戦前と思しき数奇屋住宅が多かった。



 

左・右:武家屋敷街の街並み。



 

左・右:豪壮な純和風邸宅。上級武士の末裔だろう。前章に書いたとおり、田辺は安藤三万八千石の城下町ではあるが、安藤家は大名(将軍の直臣)ではなく、紀州徳川家の附家老である。従って、安藤氏の家臣は将軍から見れば家来の家来の家来、和歌山城の徳川の殿様から見ても直臣ではなく陪臣(家来の家来)になってしまう。「大名の陪臣」というと、一般的には「中級以下、下級の武士」ということになるのだが、三万八千石の知行を持つ城主である安藤氏の上級家臣ともなると、千石以上の知行のある「上級武士」も少なくなかったと思われる。



 

左:名字ではなく屋敷名を記した表札。お洒落である。うちの表札も「甲麓庵」にしようかしら。
右:「士族の商法」で失敗しなかった家柄らしい。



 

左:このような街並みが続いていた。
右:武家屋敷街の一角に、南方熊楠の旧邸と南方熊楠顕彰館がある。



 

左:南方熊楠顕彰館の玄関。立っているのはヒロポンである。
右:保存されている南方邸の書庫。



 

左:南方邸の井戸。
右:南方邸居間。



 

左:居間の照明と碍子。
右:南方邸書斎。



 

左・右:書斎の様子。



 

左:雨の熊楠邸。
右:書庫。



 

左:書庫内部。
右:庭を歩くヒロポン。ここにもポンプ井戸があった。



 

左:南方熊楠邸。
右:顕彰館の展示物。



 

左:熊楠が標本を入れるのに用いたキャラメルの箱。
右:武家屋敷街をあとにして、商業地区へ戻る。すごい名前の喫茶店があった。



 

左:古いブリキ看板が覗いていた。
右:古い日本家屋の商店。「チャイルドハウス」ってなんだろう?



 

左:アイパー、パンチパーマなどと書いてある。
右:電話番号が局番なしの四桁である。



 

左:中央卓球場はトンネル路地を抜けた先であった。
右:洋風窓の町家は呉服を扱っていない呉服店であった。岩本楽器の看板の絵も素敵。



 

左:「右きみゐ寺」と書かれた古い道しるべが立っていた。
右:その説明。



 

左:道標。「トミリン」は子供の渾名みたいだが、漢字で書くと「富林」なのだろう。
右:道標をもう一枚。



 

左:ぶれてしまったが、先ほどの岩本楽器。書店であ持った。
右:とっても渋いミシン屋さん。



 

左・右:とても渋い商店街の街並み。



 

左・右:四月だったので、造花飾りは桜であった。こういう造花を飾る商店街も、最近は少なくなってきた。



 

左:「巣菜句」という名前のスナックww。しかも生ジュース、スパゲティ、コーヒ、バーボン、お好み焼、焼そばと書いてある( ̄□ ̄;)!!
右:これが紀南を見捨てた関西アーバン銀行。



 

左:駅前の目抜き通り。
右:こちらは路地の「だるま名店街」。



 

左:路地裏にあった、何屋だか判らん「たつまき」。
右:渋すぎる。二階の窓がいい。



 

左:この通りは渋くてよかった。
右:なぜ桃色?!



 

左:しかも「居酒屋ひろ」には謎の「予約室」があった。
右:すごい屋号のエステティックサロン。



 

左:いい雰囲気の煙草屋さん。
右:二階の手すり。このお店、「竹田屋」というらしい。



 

左:別に鉄道マニアの店ではないようだった。
右:謎のオブジェ。



 

左:味光路と書いてある。ともあれ、武蔵坊弁慶縁の地だから、これは弁慶のつもりなのだろう。
右:いい具合に朽ちた階段。



 

左:「カフェバー・ケミカル」って……σ(^◇^;)。しかもカプセルのイラスト。ドラッグ中毒が集う店と誤解されそうだww。
右:夕暮れの紀伊田辺駅。



 

左:時代を感じさせる屋号。
右:いかがわしいホテルではないようなのだが、なんとなく連込みっぽい看板。



 

左:駅前は路地が多かった。
右:和菓子の「鈴屋」の工場らしいが、いい雰囲気であった。



 

左:「あんま」という表現もあまり使われなくなっている。美しい言葉である。
右:金庫のある空き店舗。



 

左:一瞬コンビニかと思った。
右:とっても渋い仕舞屋。



 

左:電話番号の語呂合わせが素敵。
右:不動産屋の店頭にて。



 

左:「法に基づいたショーのお店です」は理解できるとして、「ご了承下さい」って些か意味不明である。
右:紀伊田辺駅コンコース。



 

左:紀伊田辺駅から途中御坊駅で乗り継いで二時間、ようやく和歌山駅に到着する。和歌山市の表玄関は南海和歌山市であり国鉄和歌山駅は裏口とまでは言わないが、脇玄関的な存在である。とはいえ、大きな近鉄百貨店もある「繁華街」であるはずなのに、駅前のみその商店街は中心市街ぶらくり丁以上の「シャッター通り」と化していて、活性化するには物凄く大変だと思わせる状態となっている。これは「バルタン」。靴店なのでウルトラマンとは関係ないようだ。
「喫茶パラダイス」のとても渋い看板。



 

左:昭和レトロな電光看板。
右:マドンナでもマリーナでもなく「マリンナ」であった。



 

左:「昭和」で時間が止まっている。
右:みその商店街近くの古い民家」元は旅館だったのだろうか?



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