二千九年北陸旅行記篇



 

左:黒薙駅。最初の停車駅である。ここから歩いて二十分ほどのところに黒薙温泉があるそうで、是非行ってみたい。また、ここから分岐する非電化の黒薙支線もあるとのこと。
右:トンネルの中。



 

左・右:岩肌が剥き出しになっているトンネル内部。ゆっくりゆっくり進んでいく。



 

左:こういう瀧が無数にあった。
右:出し平ダム。勢いよく水が出ているのが排砂装置らしい。



 

左:出し平ダムの横にあった、物凄い階段梯子。とてもではないが昇る気にはなれない。
右:指が入ってしまったが(笑)これは出平の駅。ダムは出し平なのに、駅名には「し」が入らない。線路幅に注目。本当に、玩具のような、遊園地の汽車のような可愛らしい線路である。線路左側、コンクリートの壁はただの擁壁ではない。



 

左・右:壁の中は人道トンネルなのだ。穴が開いているのは明り取り。黒部峡谷鉄道は冬季は運休になるので、その間発電所職員はこのトンネルを歩いて登るのである。



 

左:出平駅にて運転停車。ホームでは関電の作業員の皆さんが専用列車を待っていた。画面奥、入線してくる関電専用列車が見えている。
右:入線してきた専用列車。



 

左:専用列車の最後尾には無蓋貨車がつながれていた。
右:出平駅に留置されている重量物運搬用貨車。軽便鉄道なのに、相当な大物まで運ぶらしい。実際、道路がないところなのに大型重機をあちこちで見かけた。ばらして貨車に積んで運び、現地で組み立てるのだ。鉄道に乗せられないほどの大きなものはヘリコプターも使う由。



 

左・右:非常に険しい山が連なっている。



 

左:手前の赤い橋は、旧猫又ダム(取水堰)。今ではローリングゲートが取り払われ、橋としてのみ機能している。見ての通り、線路が引かれ架線も見える。峡谷鉄道からの専用引込み線が通っているのだ。
右:猫又橋を渡ると、黒部川第二発電所に至る。端正なモダニズム建築は1936年竣工の近代建築で、設計はモダニズムの巨匠山口文象である。蛇腹の古いエレベータとか現役で残ってそう。是非入ってみたい。



 

左:黒部川第二発電所の対岸には、日本で最も可愛い名前ではないかと思われる猫又がある。関電専用駅なので旅客停車はしないが、ホームを歩いているおじさんが写っている。
右:猫又の駅名標。



 

左:猫又の駅舎。
右:猫又駅構内。大きなユンボが並んでいる。



 

左:こんな巨大ダンプカーまで!! 勿論道路はない。ばらして貨車で運んで、ここでまた組み立てたのである。
右:猫又駅で通過待ち。とにかく列車の本数は相当多く、殆どの駅ですれ違った。



 

左:ゆっくり猫又駅に進入してくる下り列車。旅客列車は全て長大編成で、機関車は重連であった。
右:2000メートルを軽く超える山々が並んでいる。



 

左:この小山も六甲山とそれほど変わらない標高である。
右:えらく青いダム湖。



 

左:旅客扱いのある途中駅、釣鐘にて専用列車とすれ違う。
右:釣鐘には温泉があり、旅館も二軒あるとのこと。



 

左:小屋平駅から小屋平ダムが見える。1936年の近代土木構造物で、これも山口文象の作品らしい。
右:駅前にあったちょっと洒落た小屋。関電の施設なのだろうか?



 

左:小屋平ダムへの引込み線。
右:これも山口文象の作品。この地下には沈砂池が設けられており、この巨大な建物はその水門の門扉を格納するものなんだそう。昭和戦前に、ここまでのモダンデザインがあったとは。僕が乗っている列車の後ろの部分が見えている。かなりの急カーブなのだ。



 

左:岩肌剥き出しのトンネルを抜け、いよいよ終点が近付く。
右:黒部川第三発電所



 

左:この発電所も1940年に発電開始、近代建築である。
右:そして終点、欅平駅に到着。関西電力の子会社、黒部峡谷鉄道本線はここまでだが、実はこの先も関西電力直営の黒部専用鉄道の線路が黒四発電所までつながっている。1939年竣工のエレベータに車両を載せて200メートル上まで上がるという。鉄道マニア、エレベータマニアの血が騒ぐ珍品なので、是非一度乗ってみたいものだ。



 

左:駅舎はこのように大規模なものであった。
右:死ぬほど笑ったww。「自己責任」をここまではっきり書くのは日本でここぐらいだろう。祖母谷温泉は欅平駅から徒歩50分。その手前、徒歩15分のところには名剣温泉もある。



 

左:駅前広場から、欅平温泉を見下ろす。ビルにして何階分だろう。下りるのはいいが、登るのは相当しんどそうσ(^◇^;)。入浴したかったが、折り返しの下り最終まで二十分ほどしかなかったので、断念。
右:黒部川。



 

左:「そば」と書いた幟がはためいているのは、欅平温泉猿飛山荘
右:全く意味不明の立て看板(笑)。赤字で書かれた部分が褪色してしまったのは判るが、黒字の部分も日本語の体をなしていないww。



 

左:路面に注目。木である。
右:黒部川第三発電所と欅平駅のホーム。



 

左:第三発電所。恐らくこれも山口文象だろう。
右:奥に見えているのは新黒部川第三発電所



 

左:ズームで新第三発電所を撮影。「しんだいさん」を変換したら、まず「死んだ遺産」と出た(笑)。
右:二十分しかないのに結構歩き回ったもんだ。欅平駅を遠望。ビルまであるが、事務所だろうか?



 

左:物凄く切り立った崖である。
右:赤い木橋を渡りきったところにあった注意書。



 

左:その先。確かにすごい道である。名剣温泉、祖母谷温泉へはこの道を行くわけだ。
右:左上の写真と同じあたりを撮影。



 

左・右:そして下り最終に乗り込む。夏なのにすごく寒かった。これは猫又駅。



 

左・右:往復だから当然同じところを通る。黒部川第二発電所も再度撮影した。



 

左:トンネルにて。
右:新柳河原発電所。線路が建物内まで引き込まれているのが判る。



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