二千八年関東下向記XI



 

左・右:戦後のモダニズムではあるが、既に築半世紀を過ぎ、ちょっといい感じに寂びつつある鉄鋼ビルヂング。時代を経て「汚くなるだけ」ではなく「風格を増す」のは、この時代のビルまでであろう。以降の現代建築は本当にどうしようもない。(2008年11月21日撮影)



 

左・右:鉄鋼ビル玄関附近。要するに、「汚くなるだけ」にならずに済んでいる理由は、モダニズムとはいえまだ様式の尻尾が残っており、装飾的な要素があるからである。



 

左:何しろ、玄関ホールは吹き抜けでシャンデリアまで設置されている。
右:新宿駅サザンテラス口附近、つまり行政区分は既に渋谷区代々木となっている辺りで見かけた、面白い貼紙。

 

左:同じく、新宿駅近くの代々木にて。「お嬢様」とは古風である。
右:同日夜、武蔵浦和の龍丸邸にて。“お祖父ちゃん”の肩に飛び乗ってきた孫娘のみぃあ。おしとやかなちはる姫の娘とは思えないお転婆だが、とても可愛い。



 

左:猫用ホットカーペットに乗って、なぜだか神妙な顔のみぃあ(笑)。
右:東急電車武蔵小山駅前のライブカフェ「アゲイン」にて、伯爵のトークライブ「カフェ・テレマン@アゲイン」第一回を開催。聞き役は藤島ひろ美女史である。



 

左:トークライブの模様。
右:トークライブを終えて駅前のパルム商店街へ繰り出すと、なんとパグの団体さんと出会った。とても可愛い♪



 

左:駅で見つけた、かなりふざけた名前の歯医者の広告。「ア齒科」の上を行っている。
右:明けて11月23日のみぃあ嬢。



 

左:龍丸邸と、隣のガレージの前に立つ龍丸。
右:そして龍丸邸の奥、崖の上のマンションとその隣家の間から見えている、青いビニールシートがかけられた家が、殺害された元厚生事務次官山口剛彦の家である。犯人には何一つ共感しないが、被害者にも全く同情する気にならない嫌な事件であった。事件直後だったので、この日は聞き込み調査に来た刑事に起こされてしまった(-_-;)。



 

左・右:そして11月24日。甲麓庵歌会第11回関東例会であった。まずは東武電車東向島駅前のトラットリア「TOMTOM」にて昼ご飯。なかなかいい雰囲気で美味しかった。東京にしては上出来である。



 

左:料理をもう一枚。
右:そして吟行開始。店の前に立っているのは左から誓乃、「塔」の歌人豊島ゆきこ女史、庶卑。



 

左:東向島駅は東武鉄道伊勢崎本線の駅なのだが、その高架下には東武博物館がある。89年開業の新しい博物館である。まずは僕らの子供時代の花形私鉄特急の一つ、デラックスズームカー1720系。1960年製の電車であった。屋外展示物なので、道を歩いていてこのようにすぐ横を通れるのだ。
右:その隣に並べて展示されている東武鉄道日光軌道線(つまり路面電車)の車輛、203号。路面電車でありながら貨物列車も走っている珍しい路線だったようだ。



 

左;珍しい連接車体であった。
右:今日の会場、向島百花園は駅から遠くなかった。これは吟行の道すがら。



 

左:広大な庭園の外壁。
右:その外れに、百花園の門があった。



 

左:百花園の案内板。
右:団栗細工が置かれていた。



 

左・右:江戸の庭園は大名庭園が多いが、ここ百花園は元は旗本屋敷とはいえ、町人によって開発され、経営されたところである。よって雰囲気も大名庭園のように仰々しくない。



 

左・右:11月も下旬に入ったが、あまり寒くない吟行日和であった。



 

左・右:ということで、歌会開始。建物は戦後の再建だが、新建材は使わず往古の建物が再現されていて、とてもよい。



 

左:床の間前の一番いい席が空いているが、そこが僕の席である(笑)。
右:去年の11月は南海モダン博覧会の会期であり、あまりに忙しく全く日記を書いていない。よってこのときの東下りの記録もないのだが、やはり最終日には恒例の池袋「永利」へ行っている。11月24日である。



 

 

 

上六枚:「永利」の絶品料理の数々。



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