大阪ビルヂング(ダイビル)最後の雄姿篇



 

左・右:前章に引き続き、2009年6月6日に大阪市北区中之島の大阪ビルヂングを訪れた折の写真で構成する。いよいよこれば絢爛たる玄関ホールである。二階廻廊より撮影。



 

左:二階廻廊より天井を見る。
右:二階廻廊より。下のほうで光量オーバーな部分が玄関である。



 

左・右:二階エレベータホールは吹き抜けの廻廊となっている。



 

左・右:二階廻廊から一階を見下ろす。床のタイルが美しい。



 

左・右:一階二階のエレベータホールは吹き抜けで一体となっている。



 

左・右:華麗なる天井装飾。現代ではまず作れない。



 

左:玄関上には、梯子でもかけない限り登れない側廊があった。
右:二階廻廊より正面玄関を見下ろす。



 

左:やたら細密に計測している二人組。後々の復元のための調査だろうか?
右:何重にも歳月が塗りこめられた手すり。



 

左・右:二階廻廊一番奥からの眺め。



 

左:二階エレベータホール付近。光庭に出る扉。
右:二階の一室。廊下より高くなっていた。



 

左:新館主階段。華麗なるエレベータホールを持つ大正建築である本館は、実は「主階段」と呼ぶようなものはない。前章で紹介したような、非常階段しかなく、完全にエレヴェータが主役なのだ。それし対して昭和も二桁になってからのモダニズム建築であるこの新館には、一階と二階を結ぶだけだがこのようにシックで美しい大理石の主階段がある。



 

左・右:新館主階段。手すりのカーブがなんとも優美である。



 

左:ツートンカラーの大理石で構成されている。
右:新館エレベータの操作パネル。勿論オリジナルではないが、いらちな関西人のためのエレベータなのに「戸閉」釦がない。手はラ・リュミエールさん。



 

左:こちらは本館エレベータ。これも「戸閉」釦が塞がれている。
右:新館一階エレベータホール。扉、インジケータなど1937年のオリジナルだと思われる。



 

左:扉の模様が見える。インジケータ、時計も美しい。
右:美しいアール・デコ・デザインの大理石製時計。



 

左:新館一階。トラバーチンの壁である。
右:新館一階。このフォントがまた渋い。



 

左・右:新館一階、投下式郵便ポスト本体。アール・デコ・デザインである。



 

左・右:玄関ホールの公衆電話室。



 

左:電話室内部。灰皿がある。
右:玄関ホールから、アール・デコなエレベータを見る。



 

左:床の模様も美しいエレベータホール。右手に主階段が見える。
右:一階主階段。



 

左:新館主階段前からそのまままっすぐ西に進むと、すぐに本館に入る。本館一階北側廊下はこのように、パリのパサージュのような商店街となっている。床のタイル、天井の梁が美しい。
右:一階北側廊下から、華麗なる玄関ホールに出るところ。



 

左・右:そこにダイビルの象徴である、鳩を抱いた天使のレリーフがある。これは東側のもの。西側にも同じものが存在する。



 

左・右:東側の天使を更に二枚。



 

左・右:そして玄関ホールに出る一階から見上げるとこういう具合。出るのはため息ばかりという、壮麗な大空間である。



 

左・右:一階より見た玄関ホール。これを破壊しようという人間って、「人間」なのだろうか? イボイノシシ以下というほかない。



 

左・右:一階奥から見たところ。



 

左:本館一階エレベータホールにある、投下式郵便ポスト本体。写っているのはラ・リュミエールさん。
右:新館のものより一回り大きい。



 

左:真正面から撮影したポスト。
右:西側のパサージュ。



 

左:西側の天使。東の天使より少しふっくらしている。
右:本館正面玄関風除室。



 

左:正面玄関東側門柱。
右:同、西側門柱。ネオ・ロマネスク様式なので、一面彫刻で覆われている。



 

左・右:正面玄関全景。黒服は龍丸。我々以外にも惜しんで撮影している人が非常に多かった。



 

左:正面玄関は三階まで装飾されている。
右:正面玄関上部。



 

左:真下から見上げた正面玄関。軒蛇腹(ロンバルディアバンド)も見える。
右:道路を渡って撮影した正面玄関。



 

左:女神にズームイン。
右:正面アーチ東半分。ランタンの下に怪獣がいる。



 

左::同、西側。
右:一階は細密な柱の間にショーウィンドウが並ぶ構成になっている。



 

左:中之島ダイビルが非常に邪魔。美観を損なうこと甚だしい。
右:実に美しい柱。



 

左:正面ファサード西側。
右:ダイビル新館と、その向こうが下品な中之島ダイビルのちゃちな張りぼて。



 

左:正面玄関から見上げると、その裏に建つ悪の秘密結社関西電力の邪悪なアジトが見える。これ以上に醜悪なものはない。
右:怪獣とランタンと柱。



 

左:これは羊。
右:これは何だろう?



 

左:こういう柱が並ぶのだから、圧巻である。
右:東端と西端にある、鳥の羽の生えた鳥の足の装飾。鋳鉄製だと思われる。鍛造かもしれない。



 

左・右:一番端の柱のみ角柱であった。



 

左・右:鳥の羽といったが、アカンサス、羊歯類かもしれない。



 

左:新館側に生花店が入っているので、この部分は緑が豊かである。
右:新館正面玄関。ステンレス装飾がモダンである。



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