猫篇T(2006年分)

上:伯爵家の愛猫ちはる姫は、2006年3月、伯爵邸甲麓庵の庭にやってきた野良猫である。ご覧のように、猫風邪ウィルスにやられて目も鼻もぐじゅぐじゅだった上、この写真では判らないが、右手の肘から先は全部皮が剥けて大変痛々しい状態であった。「仔猫」というほど小さくはなかったが、まだ大人にもなりきっていない、少女期の雌猫である。
 野良にも関わらず大変人懐っこく、僕らを恐れるどころか甘えて擦り寄ってきて、そのまま居ついてしまった。そこで飼う覚悟を決めて、ミクシィで見つけた近所の獣医院、「コニーズ動物病院」へ連れて行ったのだ。
 この写真は最初の通院から帰宅後、エリザベスカラーをつけて、くれぴに抱かれての撮影である。当分、こうやって庭で飼うことにした。(2006年3月15日撮影)

 

左:同日撮影。エリザベスカラーを外してご飯をあげているところ。「獣は食欲があるうちは助かるだろう」と思って、飼うことにしたのだ。右手が赤黒く腫れ上がっているのが判る。
右:3月22日頃撮影。抱いている美少年はくれぴである♪ まだまだ顔が汚いのだが、当時としては目脂や鼻水が治まり、目がパッチリ開いて、「随分よくなってきた」と喜んでいたのである。

 

左:包帯を巻いた上からニットの靴下のようなもので更に巻いてある右手。これも抱いているのはくれぴ。
右:伯爵が抱いて、自分の携帯で撮影。この頃、猫風邪ことカリシウィルス感染症はほぼ治って目と鼻はすごく綺麗になったが、今度は身体のあちこちに脱毛症が広がり、顔も鼻から右目の周りにかけてこんな状態になってしまった。(この二枚、3月29日)

上:4月3日、ようやく包帯せずに開放してみましょうということになり、いよいよ快復してきたと喜んで病院から帰宅した途端、自分で傷を舐めようとしてエリザベスカラーの角で傷を擦ってしまって大量出血(>_<)。すごく痛そうになってしまった。

上:ということで、救急箱からガーゼとテープを持ってきて、応急措置をしてあげる。この頃はもう四日に一回の通院になっていたのに、明日はまた病院に行かねばならなくなった。伯爵の膝の上で甘えているところを撮影。でも、脱毛症はかなり治り、右目の周りも薄っすらと毛が生えてきた。まず猫風邪が治り、一番重症で切断の危機もあった右手の大怪我もかなりよくなり、そして脱毛症も軽快しつつある。彼女が元気に飛び回るのも、そう遠いことではあるまい。

上:いよいよ全快が近づいたちはる。これはエリザベスカラーを外す直前の一枚。伯爵の膝で安眠中である。(4月29日)

上:とうとうエリザベスカラーが取れて、通院終了許可がでた。右手の毛がまだ生え揃っていないが、顔のほうは当初の予測どおり、とっても可愛い和風美人になってくれた。日本画に登場しそうな美猫である。すっかり伯爵令嬢らしくなった(笑)。(5月1日)

上:くれぴの背中で遊ぶちはる(笑)。(5月25日)

 

左:お散歩用に猫用リードを買ってみた。(2006年5月29日)
右:実際に紐をつけて伯爵邸の庭をお散歩。ご機嫌のちはる。(7月28日)

上:お気に入りの場所の一つ、書斎のソファーでまどろむちはる。(撮影日不明)

上:カメラを向けたら目を開けてしまったが、お気に入りの洗濯籠の中で昼寝していたちはる。(2006年8月29日)

上:古い箪笥の上でくつろぎの極み。腕枕してるのが可愛い。(2006年9月18日)

上:とにかくこのソファがお気に入り。(9月22日)

上:秋になって、お気に入りの場所が増えた。暖かいパソコンモデムの上で寛ぎのちはる。(10月12日)

上:連日モデムの上で寛ぐちはる。(10月13日)

上:またしてもソファで寝てるちはる。(2006年10月15日)

上:ミクシィの縁で、伯爵邸甲麓庵の向かい、M家にもらわれてきたみい子ちゃん。とてもきゃわゆい。(10月6日)
※その後更にT家の養女にもらわれていった。

上:和歌山、西本ビルの駐車場にて、近所の飼い猫ちゃちゃ。春に会ったときは小さな仔猫だったのに、あまりの巨猫になっていたのには吃驚した。とても人懐っこく、可愛い。手はくれぴ少年である。(2006年10月8日)

上:時系列が無茶苦茶だが、六月十日撮影のちはる姫。「金玉満堂」とは中国語で財宝である金と玉が家の中に満ち溢れるという縁起のいい言葉なのだが、女の子としてとても不満そうな表情が可愛い。(2006年)

上:2006年12月19日、伯爵の書斎にてちはるを抱くくれぴ。今にして思えば、ちはるは妊娠直後であったことになる。

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