神戸篇V



 

左・右:2009年8月24日、「あまから手帖」に連載していた写真コラム「関西モダン建築とおしゃれランチ」の取材で、阪神御影駅高架下の老舗、「大西食堂」を訪れた。1954年創業以来地域の人たちに愛され続けている老舗である。この高架下に移転したのは1958年とのこと。



 

左:店内でも食べられるし、この窓からの持ち帰り販売も多い。
右:レトロな風情を醸し出す手書き看板。



 

左:名物は自家製アイスクリーム。昔懐かしい味である。
右:カキ氷はこの「ツヱッペリン号」で作られる。この機械で作られるかき氷は軽くふわふわで、遠方からやってくるファンも少なくないというのもうなづける、素晴らしいものである。



 

左:右書きである。
右:涼しげな硝子の器。なぜ茶筅があるかというと、「宇治」を注文すると、なんとその場で抹茶を立ててかけてくれるのだ!! 出来合いのシロップとは全く風味が違うのは当然といえよう。



 

左・右:骨董級のアイスクリン製造機と冷蔵庫。



 

左:これで毎日手作りされるのだ。
右:天井には古風な扇風機が。昔は電車の中もこういう扇風機であった。



 

左:今では勿論エアコンも設置されているのだが、しかしこの味わいはなんともいいものだ。
右:ツヱッペリン号を裏側から見る。



 

左:簡素なテーブルと丸椅子が並ぶ店内。
右:古風な瓶詰め炭酸水。



 

左・右:貴重な兵庫鉱泉所製「ワンエースl。



 

左・右:壁に貼られた手書きメニュー。



 

左・右:同乗。氷宇治ミルク金時クリーム入りがお勧め。



 

左・右:特製の皮に包まれたアイス最中。絶品である。



 

左:これが宇治ミルク金時。このふわふわな氷を味わうと、「今までカキ氷だと思っていたものはなんだったんだろう?」と思わされる。



 

左・右:この辺りは昭和初期に高架化されたので、スクラッチタイル張りの古風なマーケットが閉鎖されたまま残されている。このまま活用されることが望まれる。



 

左・右:阪神大水害、神戸大空襲、阪神大震災を耐え、その都度避難所になった神戸市立御影公会堂。清水栄二の設計で旧武庫郡御影町公会堂として建てられた。竣工は1933年。モダニズム色の濃い建物である。



 

左:明り取りから有名な地下食堂を見下ろす。蔦が絡んでいい感じ。
右:モダニズム色が濃いとはいえ、このように美しいアーチ窓もある。



 

左:石屋川に面した側面の入口。このようにシャッターを閉ざしたまま換気扇がつけられている(笑)。トマソン化した不明門である。
右:西側側面ファサード細部。



 

左:西側ファサード。
右:内部の会議室。



 

左:玄関ホールの主階段。
右:玄関ホールの照明。



 

左:ここからは2009年9月6日撮影分。六甲摩耶鉄道六甲鋼索線、つまり六甲ケーブルの六甲山上駅である。建物は1932年、開通時のもの。
右:駅内。



 

左・右:アール・デコ調の非常に美しい駅舎である。



 

左:玄関車寄せの柱の意匠が面白い。
右:玄関入ってすぐ左に主階段がある。



 

左・右:玄関車寄せのポーチは左右非対称となっている。立っているのはロミ少年。



 

左:車寄せの天井飾りと照明。
右:玄関附近。



 

正面向かって左端にあるテラコッタ装飾。



 

左・右:正面外観。



 

左:正面ファサード上部のテラコッタ装飾。
右:駅前から下界を見下ろす。霞んでいるが、神戸の都心部である。



 

左:正面から見ると二階建てだが、実は四階建て。
右:神戸港。中央の人工島はポートアイランドである。



 

右・左:そしてここから2009年10月17日撮影分。再度御影公会堂である。



 

左・右:正面西側の部屋の内装は、このように素晴らしい。



 

左:建築が美しいのは、この時代までといえよう。
右:主階段吹き抜けの天窓。



 

左:主階段より二階ロビーを見下ろす。
右:主階段を見上げる。



 

左:主階段から一階玄関ホールを見下ろす。
右:素晴らしいお風呂屋さん、六甲道灘温泉。1932年築の近代建築の公衆浴場で、震災後の改修で天然温泉となっている。源泉はかけ流し。



戻る