2010年関東下向記⑯



 

左:11月22日、関東下向時には必ず開催する、池袋「永利」での晩餐会。この巨大酢豚は絶品である。
右:同深夜、武蔵浦和の龍丸邸にて。クラウザーさんを読んでいる洋子ちゃんの背中で寛ぐみぃあ様。



 

左:翌23日、皆で杉並区の善福寺公園へ行く。この日は「トロールの森2010」という現代アートイベントに合わせて、音楽イベント「池の畔の遊歩音楽会『音のすむ森に捧ぐ!』」があったのだ。写真、マイクを握っているのが僕の曾孫(ちはるの孫、ハナの息子、みぃあの甥)であるアリストパネスの飼主、鳥越けい子青山学院大学教授(日本サウンドスケープ協会理事長)。猫親戚として親しくして頂いている鳥越先生のプロデュースで、吟遊詩人に扮したバリトン辻康介氏(鎌倉大御堂古楽演奏会、オピューム古楽シリーズなどに出演してもらっている伯爵の友人)が池の周りを唄って巡るというものである。
右:最初の曲が始まった。



 

左:鳥越先生と辻さん。
右:善福寺池



 

左:源頼朝ゆかりの遅乃井の瀧。今では湧水が涸れ、ポンプアップした井戸水を流しているとのこと。
右:その説明。



上:遅野井(表記が違う)の碑と説明。



 

左:弁天島の前で解説する鳥越先生。
右:市杵嶋神社という名前は、恐らく明治の神仏分離以降だろう。元は単純に善福寺弁才天だったのではないか?



 

左:市杵嶋神社。
右:1949年を最後に行われなくなった雨乞い祭りの再現も行われた。つまりは戦後もその頃まで、杉並区にも武蔵野の農村光景が残っていたということだろう。



 

左:石段を駆け下りてくる辻さん。
右:園内各所に不思議の国のアリスに因んだ作品が設置されている。「トロールの森2010」、仲世古佳伸さんの作品である。



 

左:切り株の上で唄う辻さん。
右:柳の下で唄う辻さん。



 

左・右:仲世古さんの作品。



 

左:善福寺池。
右:旧井荻村の村長だった内田秀五郎氏の顕彰碑。龍丸が写っている。



 

左:内田氏の銅像。資材をなげうって村民のために尽くした、今では絶滅したタイプの政治家でいらしたらしい。
右:銅像前にて、辻さん、龍丸、鳥越先生。



 

左:最後、トロールの森2010のために設置された特設ステージで唄う辻さん。
右:公園のすぐ近くで見つけた、とても珍しい名字のお宅。



 

左・右:池の周りに点々と作品が設置されていたトロールの森2010。



  

左:古木の幹の上に置かれた白兎。
右:ステージの様子。



 

左:客席はこんな感じ。
右:公園に設置されたマナー啓発看板だが、この絵はひょっとして玖保キリコ先生?!



 

左・右:大阪中央郵便局と共に、戦前モダニズムを代表する建築家、逓信省営繕課長吉田鉄郎の作品だった東京中央郵便局。邪悪な小泉潤一郎の日本破壊計画により薄皮一枚を残して破壊されており、当時は高層化工事の最中であった。



 

左:復元工事真っ最中だった東京駅丸之内駅舎。
右:悲惨な剝製にされてしまった丸の内八重洲ビルと、その奥に見えるのが偽物の三菱一号館。



 

左・右:丸の内の光景は、現代日本の文化水準の実に判りやすい表象となっている(怒)。一生懸命東京駅の復元をしている周囲では日本工業倶楽部が剝製にされ、丸ビルは跡形もなく醜悪な超高層ビルとなり、東京中央郵便局も剝製にされてしまった。そして本物の近代建築である丸の内八重洲ビルを破壊して、このように三菱一号館粗悪な模造品を建てて「当社は文化企業です」とほざく三菱地所のようなヤクザ同然の地上げ屋が「一流企業」として通用するんだから、到底一等国とはいえないのである。



 

左・右:偽三菱一号館の内部。何から何まで一目でも贓品だと判る、程度の低いちゃちで安っぽい模造品である。テーマパークの張りぼてでももう少しましであろう。



 

左・右:贋三菱一号館。質感のひどさ、風合いの悪さは写真でも判るが、実物を見るともっとひどい。吐瀉物と排泄物を混ぜて腐らせてもここまで醜いものはできないだろう。なにから何まで偽物、まさに三菱そのものだ。



 

左:悪の三井不動産が破壊した、三信ビルヂングの跡地。貧乏くさい屋台が申し訳程度に置かれているだけで、何の活用すらされていない。
右:新橋まで歩くと、この堤第一ビルがある。大正九年だからなんと感動大震災前の建物。設計は堺裕之助である。



 

左・右:堤第一ビル。もう少し大切にして欲しい。



 

左:帰路の車中から撮影した、豊橋市公会堂。
右:同じく岡崎市内。



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