大阪ビルヂング(ダイビル)詳細篇
(放射能汚染で人類滅亡を目論むガミラスのごとき悪の秘密結社関西電力の悪辣極まりない姦計)



 

左:本館八階の廊下。床はタイルである。
右:本館八階。内部にスクラッチタイルは珍しい。この豪奢な部分はかつては各テナントの社員のための倶楽部だったとのこと。



 

左:残念ながら扉はオリジナルではない。
右:倶楽部部分の廊下。今は会議室などとして使われているらしい。



  

左:梁も重厚な木製である。
右:エレベータホールから倶楽部部分への廊下。アーチで仕切られている。



 

左:八階テナント。扉の書体がいい。
右:醫院、歯科医院も多かった。床のタイルの貼り方に注目。



 

左:裏に当たる南側の東西廊下は八階もジントギの床であった。
右:湯沸し室。タイル張りの流し台は古いものだろう。



 

左:廊下と窓。ダイビルの場合、外側に面した窓はテナント室にしかない。廊下の窓は明り取りの中庭に面したものである。
右:階段。滑り止めがぴかぴかである。



 

左・右:本当に美しく磨きこまれた階段。



 

左:なんと、屋上の塔屋にもテナントが何軒か入っている。
右:よって屋上は八階でもある。



 

左:屋上に置かれた「八階平面図」。
右:本館七階の郵便ポスト。前章に登場した新館のものが右書きなのに、大正期の本館のものは左書きであるのが面白い。



 

左:ここから葉書や封書を投函するのである。
右:最上階なので、上端がある。東京建鉄株式会社製と書かれている。



 

左・右:本館男子便所。トイレとエレベータは真っ先に改装されてしまうので、オリジナルが残っているのは非常に貴重である。この大きな洗面台、恐らく舶来であろう。



 

左:トイレ内部。朝顔(男性小便器)も古い。
右:そして個室がすごい。なんと硝子張りである。



 

左・右:トイレの個室。和式便器がこのように斜めに設置されていた。



 

左・右:新館の非常階段。



 

左:同じく。
右:新館屋上ゴミ処理室。



 

左・右:新館最上階の郵便ポスト。



 

左:新館屋上。
右:屋上にある機械室の扉。文字が塗りこめられている。



 

左・右:新館屋上。屋上に到達するエレベータはこの貨物用のみである。



 

左:八階は天井が低い。
右:階段踊り場に八階の図面があった。



 

左:新館七階廊下にて。かつては彫像でもあったのか、はたまた公衆電話だったのか?
右:新館七階エレベータホール。インジケータは各階同型である。



 

左・右:本館一階外壁装飾。花屋が入居しているので、緑が美しい。
 

左・右:当時としては超高層だった七階建ての巨大なオフィスビルで、全体としてはスクラッチタイル張りながらそれほどデコラティブでもない、モダンな要素も濃い建物なのだが、一階にはこれでもかというほど濃厚にロマネスク装飾が施されており、実に素晴らしい。



 

左・右:柱には蛇もいる。



 

一階から二階にかけてと、軒飾り(ロンバルディアバンド)以外はスクラッチタイルに覆われた外壁に窓が連なる、モダンな造り。



 

左:一本一本の柱の上には、見事な照明が。
右:玄関周りの装飾は殊の外濃密である。



 

左:玄関装飾細部。
右:正面は三階にまで装飾が施されている。



 

左:正面玄関上部。
右:正面玄関細部。



 

左・右:正面玄関。



 

左・右:ただただ圧倒されるばかりである。



 

左・右:羊と子供と鶏の柱。



 

左・右:同じ柱の細部。



 

左:狐の装飾が可愛らしい西側勝手口。大げさな防水扉は目の前を土佐堀川が流れているからだが、全体として船を意識したファサードであり、なおかつ旧大阪商船が親会社であることを考えると、面白い。
右:西北角側から見たファサード。正面玄関は北面している。このように、当時のビルヂングは船を意識したデザインが多い。



  

左・右:ロンバルディアバンドも非常に凝った造りとなっている。テラコッタ製である。



 

左・右:ダイビル正面附近。予定では、2009年夏から破壊工事が始まることになっている。暴挙というほかない。



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